WORK RULES!を読んで。

2016.7.13おすすめ, ビジネスの健康, 日々のこと

『WORK RULES!』を読了。事業の経営者も労働者も読んだ方がいい。ブランディングをしていて、特に事業計画に関わることになってくると、社内の透明性が低ければ、どんな施策をしようとも良い結果には結び付き辛いことを、いかに納得してもらうかが鍵となる。
 
社外に向けての仕組みづくりの方が、社内向けの仕組みづくりよりも派手に見えるのもわかるし、経営者が従業員を信じないのも、従業員が経営者を信じないのも理解できるが、透明性の部分を改善できない限りは、労力・金銭・時間・感情のコストが増えるばかりだということに気がついていないのだ。
 
「情報漏洩」が生じたり、世の中に「心ない人」がいるのも事実だ。しかし、どんなに気をつけていても情報漏洩を完全になくすことは不可能であり、大事なのは、情報漏洩が起きる可能性の脅威をどれだけ減らし、悪意ある攻撃に対処できているかだ。
 
そういった対策の上で、経営者と従業員が互いに信じ合うことができていれば、故意に情報漏洩をしようとする「リスク」と「コスト」をわざわざ選ぶことの方が馬鹿らしいことに気がつく。しかし、経営者と従業員がお互いに不信のまま経営者が対策を講じれば、従業員は自身への対策として受け取られ、故意による「リスク」と「コスト」を支払った先の「メリット」につられやすくなる。
 
つまり、何事にも、「透明性」が高まる仕組みを作ることの方が、事業計画における最大の仕組み作りでもある。
 
多くの経営者にいえるのは、世の中に必ずいる「心ない人」への対策としての仕組み(ルール)ができてしまい、やる気があって優秀な人材が辞めていく今までの流れを断ち切る方が、結果的にコストがかからないということだ。そのやり方や考え方の一つのサンプルが、『WORK RULES!』には書かれている(心ない人への対応についても書かれている)。
 
全ての経営者と従業員におすすめの書籍だ。もちろん、前会社の最終出社日に会った経営幹部や従業員に、私はこの本を勧めた。
 
workrules!

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