余白のアンテナ。

2015.3.29日々のこと

知らない町を歩くのは、新鮮で良い。今日は訳あって椎名町に行っていたのだけれども、「あぁ、いつもと違う」と感じた。
 
日本の町並みはどこも似たようなものだけれども、町にはその町なりの匂いというのがあるのだろう。椎名町は、漫画で有名な「ときわ荘」があったらしく駅構内にも紹介看板が大きく飾ってあった。
 
オーダーメイドスーツのお店に行ったからだろうか、職人の町という匂いが道中にしていたが、実際はどうかはわからない。職人というのは何だろうか? 僕もよく「職人気質ですね」という誉め言葉をもらうが、妥協したくないという想いの先に、職人という言葉が出てくる。
 
しかし、そうだとしたら、全ての人が職人になった社会というのが存在したら、それはそれで大変な社会だろうな。どこかで余白のようなものが欲しくなるのだろう。
 
この余白というのは、知らない町を歩く新鮮味に似ている。ハッとする発見があったり、普段と違うアンテナが立つような感覚だ。心や身体に余白がないときというのは、そんな余裕はなく、ぎちぎちの状態だ。
 
妥協しない想いとアンテナが立つような余白——それを併存できる人間でありたい。

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