あはれ

2013.2.18日々のこと

以前にも書いたが、昨年あたりから「あはれ」という言葉がわかるようになってきた。頬を撫でる冷たい風もそろそろ終わりだな、なんて思ったり、カサカサの葉っぱを触ったりしていると感じる悲しさ。
 
それはやっぱり悲しいんだけれども、負の印象ではなくて、美しいと感じる。悲しいはずなのに、僕の中は悲しみで溢れているのに美しさを感じるときのような感動がある。そうして涙がこぼれてくる。
 
それを言葉で表そうとすると、「あはれ」という言葉がしっかりと着地してくれる。
 
お茶の暖かさ、豚汁の安心感、人の温もりや道具の冷たさ――全てが悲しくて美しい、あはれにさせてくれる。

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