さらなる次元
2013.2.12日々のことデッサンをしている時、「写すこと」はもちろんのこと、それ以上に「感覚を研ぎ澄ますこと」を気にしているかもしれない。物を観ている時の視覚の働き、紙とインクが擦れる時の触覚や聴覚、空気上の嗅覚と味覚、写すことの先にある世界に近づく第六感。昔は、自分の中でスイッチを入れていたような気がするが、今ではそのままの時間が続いているような感覚でデッサンを始めている。
けれども、ダラダラと続いているような感じではなく、キュッとスリムになるような、それでいて柔らかい絹糸のような……そうだ、極上の筋肉のような状態を目指している。
それは制作も同じで、意気込んだり、昂ったりというスイッチを入れるのではなく、普段から続いているような、呼吸をするような、水を飲み、くしゃみをするような感覚で制作を行っているような感じだ。それはもう随分前からで、専門学校時代までがスイッチを持っていたような気がしている。
しかし、そんな流れるような感覚の先の扉があるような心地が最近はしている。さらなる高みの次元を知覚し始めている。「切り替え」でも「流れ」でもないのか、それらを包含しているのか。玉のような……って、以前から言っている「暖かくて、まぁるい、柔らかい」じゃないか。いや、もしかしたら違う何かが……。
こういう思考の時、制作やデッサンで体を動かしたくなる。