影と秋の空
2011.9.25日々のこと制作中、影の存在に驚いた。そのことを考えていると、子どもの頃にやった「影法師」という遊びを思い出した。地面に映った影をしばらくの間じぃっと見つめた後に空を見上げると、空に影が白く見えるという現象だ。空に映った影は、巨人のようで自分の影のようには見えなかったとともに、自分から生まれた影が空を浮かんでいることに「おぉ、人間って空が飛べるんだ」と感動した記憶があるような気がする。欄干に腰を掛けて足を遊ばせていると、そのような気持ちになるが、そのまま飛び降りても空が飛べるはずもなく、それならむしろ意識を上に向けた方が浮いている感覚になり、それが現実になるのだから、意識と現実感というのは上手く出来ていると思った。