午睡散歩の時間

2011.5.15日々のこと

 お昼を食べてから判子の入稿を済ませ、散歩をしていた。1時間半ほどの散歩だったのだが、日吉に住んで6年、一度も歩いていない道を選んで歩いていたら、案の定、軽く迷った。帰る場所が何となくわかるという安心感もあるのだろうが、この迷うというのは心に新鮮味を与えてくれる。そして、穴場スポットを見つけた。高地と低地を結ぶ階段があったのだ。視界が抜けており、昼寝をするのにも充分なスペースが確保できる。けれども、寝ている横を通り過ぎる人には、毎度怪訝な表情を浮かべられるのは面白い…これが山だったら自然と挨拶をしてくるのだろう。今は風のせいで何かが軋んでいる音が鳴り続けているが、これも移ろいだ。世の中はあるものだけがあるにすぎないが、それがわかってもう何年経ったのかも既にわからないが、世の中にいるのも、知識があるのも、あるものだけが生まれていくのも、そろそろ飽きてきた。散歩途中にアイスを買って、照りつける太陽と風が吹く中、「ムシャムシャ、う〜ん、しあわせだなぁ」と思っていたとしても、飽きているのには変わらない。

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