いのちをかけた時間。

2019.6.14ビジネスの健康, 心の健康, 日々のこと

つくることについて考えていると、いのちをかけた時間を入れたいんじゃないだろうか、という気がしている。
写真で「凝縮されたものを閉じ込めました」と言っても、制作時間は短い。
海外や山の中に行けば、移動時間も含まれるかもしれないが、今や飛行機や車でビューンと行く時代だ。
そこでシャッターを切って、現像をして、プリントをしても、一枚にかけた手汗のついた時間は短い。
だから、写真集や組写真という分野が発達したとも言えるけれど、「一枚で勝負」というのは難しい分野だ。
ぼくが、写真の上からペイントをするようになったり、色々な工程を踏んで一枚を作るようになったのは、いつも「一枚で勝負したい」という気持ちがあったからかもしれない。
だから、いい一枚ができたとき、寿命を対価として支払ったような気分になるのかもしれない。
長いこと続いているアンティークブームや手仕事ブームも、同じように「いのちの時間」を、人は求めているということじゃないのかな。

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