「しょうがない」と言う。

2019.6.1ビジネスの健康, 体の健康, 日々のこと

今月の中頃から、朝の空えずきが止まっている。
やり始めたことと言えば、トリガーポイント専門の鍼灸院に通うことだ。
トリガーポイントとは、体の不調の引き金になる部分のことで、自分で触るとコリがあるのが分かる。
このコリに鍼を刺すと、めちゃ痛い。
ジャンプサインといって、鍼を刺された瞬間、反射的に体がビクンッと動く。
だから、痛がっていないフリをしても、エセ我慢なのは担当者にバレている。
再発するギックリ腰と腰痛のために行ってみたが、思わぬ効果があるのかもしれない。
こういう治療院やマッサージ屋は色々試しているが、初めて言われたことがある。
 
「しょうがない」
 
こういう場所に行くと、大抵、普段の姿勢や仕事の姿勢を気をつけたり、自助努力をすることを推奨される。
だから、「気をつけなきゃだめっすよ〜」と言われるのが、ほとんどだ。
「ストレッチ、やんなきゃだめっすよ〜」も同じ仲間だ。
しかし、この鍼灸院の僕を診てくれている担当者は、なぜかそれを言わない。
むしろ、僕の方が訝しんで「注意しなきゃいけないっすよね?」と尋ねるぐらい。
すると、「仕事に集中していたら、しょうがないですよ」と返事をされる。
こういう部分が「ぼくと合っているのだな」と気がついた。
 
僕自身も、依頼人に何かあったのを聞いたとき、「しょうがない」と思ったら、「しょうがない」と言うように努めている。
おそらく、ぼくの依頼人なら「まぁ、しょうがないっすね」という言葉は一度ならず、何度か聞いたことがあるのではないだろうか。
契約がうまくいかなかった、リリースが遅れた、などの報告をされるとき、必ずこの言葉を言っているはずだ。
こういうときに気をつけているのは、ここでぼくが正論を言っても、相手を追い詰めるだけだ。
何かあったということは、相手はすでに傷ついている。
立ち直る前に、追い詰める必要はないと思っている。
とかく、自分がその分野に長けていると、相手を追い詰めがちになる。
まずは「そういうもん」として現状を受け止めてから、次の一手を少しずつ紐解いていけばいい。
うまいもんを食べて、風呂にゆっくり浸かって、ぐっすり眠ってから、考えればいいことはかなり多い。
 
「どっちでもいい」と「しょうがない」は、かなり言っている。

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