見せてもいい喧嘩、見せちゃいけない喧嘩。

2019.5.6ビジネスの健康, 日々のこと

お店でお昼ご飯を食べていると、お店の人同士が口論をし始めた。
カウンター越しの席に座っていたので、聞こうと思わなくても、口論の内容が聞こえてくる。
口論の内容はどうでもいいが、聞きたくもない口論が耳に入ってくるうちに、ひとつのことを思い出した。
 
「見せてもいい裏と、見せてはいけない裏がある」
 
ぼくは依頼人がSNSを使うときに、ひとつお願いをしている。
「うまい話やいい話だけでなく、失敗談や、言える範囲で構わないから、まだうまくいっていないけれど進めている話をしてください」
これは漫画の中で気が付いたことだ。
人は、優等生に心を動かされることはなく、単なる弱者を応援することもない。
漫画のヒーローは、弱いところを努力で克服し、ライバルと競い合い、困難に打ち勝つことで、読者の心を掴む。
ときには仲間と喧嘩をすることもあるが、喧嘩が終わった後に団結することは約束されている。
どんなに救いのない展開だったとしても、最後にハッピーエンドを作れなければ、たくさんの読者が応援するヒット作になるのは難しい。
 
口喧嘩に話を戻すと、昨日聞いていたような口喧嘩になると、終わりの気まずさだけが残ってしまう。
ということは、聞かれてもいい口喧嘩というのはあるのだろうか?
他人同士の口喧嘩は、終わりが予測できない。
だから、気まずさの終わりも予測できないから、それだけで不安はつづく。
これをギャップでいい印象で終わるためには、う〜ん、いまのぼくには思いつかない。
だから今のところのぼくの答えは、「お客さんには、身内の口喧嘩は見せちゃいけない」だ。
あのお店には、もう行かないだろうな。

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