追記

2009.9.7日々のこと

 今期最後のワークショップも無事に(?)終わり、残すは個人作品と搬入になりました。

 そして、昨夜は作業の前に明るい部屋メンバー全員vsエグチマサルの話だったのですが、毎回、訊かれると困る質問ナンバーワンの質問も出て来てしまい、結果、「これで良かったのか?」と疑問が残るものになってしまいました。その「困る質問」というのは、「好きな作家は誰ですか?」などの好きなものや人を尋ねられる質問です。時間との兼ね合いもあるのですが、全て出せたということが一度もなく、終ってから「あの人(あれ)を挙げてない!」と気付くことしかないのです(昨日は、西洋古典絵画に寄り過ぎていましたね)。そして僕の場合、「好きな人」というのはほとんどいなく、「良い仕事をしている人を良い」と思うだけなので、「嫌いだけれども、良い仕事をしている」と思ったら、それが全てだと思うのです。と、言う訳で、ちょっと挙げていこうと思います(敬称略ですが、怒らないで下さい)。

 スワヴォルミ・ルミャック、ジョエル・ピーター・ウィトキン、アントワン・ダガタ、全光榮、高木正勝、マン・レイ、M・デュシャン、ルネサンス期の藝術家たち、印象派の画家たち、ブラック、パウル・クレー、ゲルハルト・リヒター、俵屋宗達、尾形光琳、本阿弥光悦、池田晶子、佐々木健一、中村桂子、原研哉、紀里谷和明、ジャクソン・ポロック、池内了、Blankey Jet City(解散後の活動も含まれます)、Thee Michelle Gun Elephant(解散後の活動も含まれます)、BOOM BOOM SATELLITES、デヴィット・ボウイ、菊池成孔、菅野よう子、ダニー・ボイル、S・キューブリック、夏目漱石、芥川龍之介、重松清、いしいしんじ、古川日出男、湯本香樹実、池田進吾、ヴォルフガング・ティルマンス、諏訪敦、サルバドール・ダリ、杉本博司、細江英公、円山応挙、ルドン、ロダン、ドヴォルザーク、ヘーゲル、ウィリアム・エグルストン、上田義彦、ダミアン・ハースト、マシュー・バニー・・・ざっと挙げてみましたが、これでも足らない気がします(ジャンルが狭いし、若手が挙がっていないし)。そして、マンガや作品だけでも挙げていったら大変なことになります。

 昨日はマンガを使ったハウツーを言いましたが、あれは絶対であるとともに、どんな写真学校でも美大、芸大でもおそらく教わらない方法だと思います。そして、やるかやらないかの少しずつの積み重ねが、大きな差になります(CMを使ったハウツーもありますが、それは日を改めて)。例えば、「東大・京大で一番読まれた本」として最近話題の『思考の整理学』ですが、僕の住んでいる所は私立大学としてトップに挙がる大学があり、その近くの本屋ではやはり売り切れていました。その本は、やはりハウツーになってしまっていて、各セクションで大切なことは一行ぐらいしか書かれていません。しかし、一行ぐらいだとしても大切なことが書かれており、尚且つ、「買う」、「読む」、「試してみる」ということをする者と、そうではない者、そのちょっとの違いの積み重ねが大きな差となって表れてきます。在学中からコンペに出させてもらったり、小さい賞で出した後でも必ず知らない人達から反応がくるのは、その小さな積み重ねによって表れた差です(話を聞くと、コンペに通っても知らない人から反応がないことの方が多いようです)。そして、全く関係のない領域にいる人達からも反応があるというのも、同じことが言えます。

 そして、小さい積み重ねというのも、「ただやってみる」ことが重要なのではなく、「考えてやってみる」ということが重要となります。ワークショップを通して僕が最後に言えるのはやはりこのことです、「考えて行動する」。

 最後まで、来てくれた人達、依頼してくれた明るい部屋の方々、告知を手伝ってくれた友人たち、ホームページを作ってくれたせっきーね、心から厚く御礼を申し上げます。ありがとうございます。良い展示にしましょうね。

 (話の中で三木さんから『バガボンド』のことが挙がりましたが、あのタイミングで挙がるということは何かあったのかなぁと思いつつ、時間の都合上、そのままの流れで話を進めてしまいました。もしも他に聞きたいことがあったのならとても申し訳ないことをしたなと帰り道に考えていました。もしも何かあったら、また後日に。たぶん11日に明るい部屋→アユミギャラリーの順で行くと思います)

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