空白

2009.6.20日々のこと

今週は色々なものを読み、聴き、観ました。

創作では現在、「光学装置の記憶」シリーズを進めているわけですが、いったいこの作品に何千時間、何万時間費やしているのだろうと・・・。公表する創作期間には、構想期間は含まれていないので、大体がかなり時間がかかっているのです。
そして、かなり地味な工程でこのシリーズは進んでいくので、そんな時はTVの不毛ともいえる音を流しっぱなしにしている方が、進みやすいです。他の作品とは違いますね。けれども、湿布などが必要になってくるのは他の作品と同様です。

東京大学出版会から発行されている『UP』という雑誌をちょくちょく読むのですが、今月号の「すずしろ日記」(山口晃さん作)の内容がどんぴしゃでした。いい加減携帯電話のスケジュール機能ではなく、スケジュール帳を年の節目に買おうかといつも思うのですが、大抵創作の毎日なので、スケジュール帳が予定で埋まるということはないのです。だから予定の合わせ方に相手側から「自由でいいね」と言われたりもしますが、創作のペースが崩れちゃったりするのは一大事でもあるんですよね。

読み、聴き、観ることがつづくと、作り手として生命体としてベストな状態をいかに深められるかが重要な気もします。

空白といえば、次回の展示ではその要素がとても重要になってきます。

※ artscapeというwebサイトの展覧会レポートに、先日の秦雅則さんとの二人展のことを飯沢さんが書いてくれました。「叫び」という言葉が出ていたのは少し驚きました。とうとう当てられちゃったね、という感じです。とても嬉しかったです。ありがとうございました!

artscape

↓掲載記事ページです。

http://artscape.jp/report/review/1205687_1735.html

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