昨夜のトークは大丈夫でしたか?

2009.5.28日々のこと

「明るい夜」という名のトークショーも無事にこなせました。

対話的に作品についての話をするときよりも、話者よりも観客や聴衆の方が多い状況で話す場合、作品との距離を感じてしまう。そして、作品という存在、創作という行為からあまりにも距離感を感じてしまうので、その間中、常に作品ということ、創作ということ、作家ということについて話をしてしまい、結局、柔らかさのない退屈な話をしてしまっているのではないだろうかと疑問を持ってしまう。

ただ今回よかったかなと思ったのは、トークショー後の、御来場して下さった方々と個別に話をしていたときの印象だ。その時も変わらずに同じようなことを話してしまっていたのだが、対話的になっているので、相手への言葉を考えるという行為が良い印象に繋がったのかもしれない。そして、そのこと以上に、作家の方達と話しているときに、その方達が作品と向き合って創作をしているような話を聴けたのが嬉しかったのだ。

けれどもそのように良い印象を抱いている時には「自分だけだったらどうしようか」という畏れのような感情を抱いてしまう。

プラスでもマイナスでも確かな刺激を受け取って欲しいと願ってしまうのは、僕の我が儘なのだろうが、「何か」を投げっぱなしにするのではなく、「確かな」感覚を見つけられる手助けをするのが、トークというものなのだろうと考えられる。それがたとえ「いい」、「わるい」という単純な感覚だとしても(「好き」、「嫌い」ということではなく)。

6月7日までなので、2回、3回でも御高覧いただけると幸いです。

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