デザイン経営について。

2018.8.31ビジネスの健康, 日々のこと

省庁から「デザイン経営」について発表されたり、いろいろなところで「デザイン的な考え方」がもてはやされています。
こういうのって良い面もあれば、悪い面もあります。
仕事がしやすくなる反面、デザインが万能薬のような誤解を生みます。
ぼくも行く先々の依頼人から「デザインと経営」について質問をされますが、そもそも両者を分けて言っていることが間違いで、経営はデザインの要素があるものです。
これはすべてのことに言えます。
道路ひとつとっても、車線の幅や色や引き方、標識の絵柄や素材や角度、立てる位置ひとつとっても「立てる計画」があり、これらはデザインです。
縁石の素材や高さ、ガードレールの素材や形状や間隔はさることながら、留め具や留め方だってデザインです。
上記のことの根本には「どうしたら、誰もが健全かつ円滑に交通可能になるのか」という考えがあり、これはデザインそのものです。
つまり、デザインとはどこにでも存在しているものであり、効果的に機能しているかどうかなだけなのです。
「自社の欲望をなくして考えること」
これが一番のデザイン経営ではないでしょうか。

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