日常という名の作品

2009.2.25日々のこと

「日常について知りたい人がいるかもしれないよ」との言葉を受けたので、日常のことを書こうと思っている。

日常というと、僕は大抵、作品を創作していたり、それに付随するようなことをしている。ストレッチや料理もそうだが、ベランダで惚けていることも作品に関わっていることがほとんどだ。
昨日は少しギャラリーを周り、最後にMAYAというギャラリーで開催している遠藤拓人さんの個展「侘助」を観に行き、その後、拓人さんとさし呑みに韓国料理屋にいく。分野は違えど、つくる領域で働いている人で、2、3年ぐらい前に出会った。それでも酒を飲みかわしながら話すのは初めてであり、僕は少しばかりの緊張感を抱きながらと間合いを計っていた。けれども、ある程度いい歳の成人が話しているので、より語弊がないように伝えることを考えながら話をし、且つ、そこで生まれた時間というのが、僕には意義があった。度々、脱線をしながら、その遠回りも作品の話に還ってくるので、僕にとってはやはり、作品に関わる日だったのだ。

「日常のことを書く」と述べながら結局は作品に戻ってしまうことが、「作品に支配されている日常」というのであれば、僕はそれでも構わないとさえ考えている。「作品から離れる時間が必要なんじゃない?」という言葉を掛けて頂くことも稀にあるし、自分でもその時間が必要かなと思うこともあるが、それで実際に別の仕事を入れ始めても、それは作品のためになってしまうので、やはり、どう動こうとも作品に支配されているのかもしれない。おそらく、その状態を不愉快に思わない限りは。

今は作品を信じているからこそ、このような生活態度になってしまうのだろう。このブログから作品とは関係のない日常を知りたい方がいらっしゃるのであれば、少し申し訳ないです。

※ 遠藤拓人さんの個展「侘助」
  ギャラリーハウスMAYA(北青山)
  2月23日(mon)〜28日(sat)
  詳細: http://takuzoh.jugem.jp/
  オリジナルストーリーのお話に絵を合わせた個展です。
  僕は「二人の侘助」が好きでした。

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