図書館という不思議じま。

2018.7.6ビジネスの健康, 心の健康, 日々のこと

図書館というのは不思議な島だと、つくづく感じます。
外界の音は聞こえず、中は静か。
この中にある本棚と本棚の間を、おっちゃんが屁をこきながら、歩いていたり。
周囲を気にするそぶりもなく、一定のペースで歩きながら、屁をプッ、プッ、プッ。
通路を渡って、おまけで、プッ。
 
屁が鳴っている間、周りのヒトたちは、自分のことに集中。
屁をこいていないおっちゃんも、子どもを連れているお母さんも、スカして雑誌を読んでいる青年も、みんな自分のことに集中している。
「他のヤツの屁ごときで、俺の心は乱されないぜ」という一糸乱れぬ姿にすら見える。
自分の内なる世界と対峙する、武士のような集中力だ。
(武士知らないけど)
 
いや、内心は乱れまくっているが、周囲に悟られないように、取り繕っているのかもしれない。
そうだとしたら、なんというポーカーフェイスか。
何にも役は揃っていないのに、勝負に挑むギャンブラーじゃないか。
 
一発目の屁から、視線をおっちゃんに向けてしまった俺は、なんという小心者か。
集中力が足りなすぎる。
座禅の時間だったら、すぐに棒で叩かれていただろう。
 
いやはや、図書館島の住人たちよ、屁をこく方も、こかれる方も、大したもんだよ。
こういう世界を見ていると、会議や打合せで話される内容が、ずいぶん偏った世界だと痛感します。
悪く言うと、学術論文に到底及ばない、自分都合の陳腐なデータを集めた机上の空論。
だから、仕事のことを考えるとき、ぼくは図書館で論文や本を読んだり、外の世界を見るんです。
図書館以外にも色々とね。

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