映画の話。

2015.10.9日々のこと

「はじまりのうた」(監督:ジョン・カーニー)を観た。恋人に振られたシンガーソングライターの主人公と、自身が創設した会社をクビになったプロデューサーが出会い、アルバムの曲作りを進めていくことで、環境がプラスに動いていく。
 
主人公のシンガーソングライターは容姿端麗なのに無愛想で、本質を求めるために傷つくことも多いが、歌う姿は魅力的で、それぞれの歌がどうあるべきかを求めるアーティストだった。劇中に出てくる人たちは、たとえ意見の相違があったとしても、誰もが間違っておらず、誰もが純粋で幸せを望んでいる。
 
そして、誰もが音楽の力を信じ、当たり前に過ぎていく日常の風景を輝きのある景色に変えていくことに感動している。そう、藝術の力ってそうなのだ。音楽も、絵も、写真もすべてがそうなのだ。最後まで気持ちの良い映画を観たな。

コメントを書く