今、ここ。

2015.5.2日々のこと

この地球の中に生きていて、ただ呆然と空を眺めて生きていることの方が正しいことのような気がした。義務や使命とかではなくて、地球が作りだす自然に心を左右される気持ちの方が、この星に生まれた生命の本分のような気がしたのだ。
 
朝の運動の最後、いつもの木の場所に久し振りに行き、木に両手をついて「ただいま」と言った。右に目をやると子ども用のサッカーボールがあり、空気がパンパンに入っていた。ボールを蹴るのはもう何年振りだろうか。ボールを蹴ることを忘れた足になっていることを自分でもわかる。ドリブルをしたり、フリーキックをしている内に足が昔の感覚を思い出していくのだが、それは戻っていくのとは違い、30歳を超えた身体に当てはめていくような感覚だ。
 
今の感覚。空を眺めても、病院から眺めるものとは違う。俺には、今、ここ、という感覚があるのだ。

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