没頭できるものと帰る場所。

2015.3.7日々のこと

生きる理由を見失うときがあった。「何のために生きているのか」わからず、人の中にいる自分、人に求められる自分、自分の行いや存在に価値があるのだろうと思う反面、自分が生きる理由と隔絶されている感覚だ。
 
子どもの頃、それこそ10代はずうぅっとそんな感覚を持っていた。授業中には、窓のサッシにやってくる蜘蛛などの虫の動きを追うか、空を眺めていた。女の人を抱いても抱かれても、それは変わらず、空虚感は増すばかりだった。
 
そんな感覚がどうして薄れたかというと、没頭するものを見つけたことと、最期には一人になれる自然の存在を見つけたからだろう。クリエイティブは人生の全てを司り、自然は自分の帰る場所となった。
 
没頭できるものに正直になれば、使命を見つけることになる。人の中にいても役割は自ずと生まれるが、使命は自分次第で生まれるか生まれないかが変わってくるようだ。その使命を見つけた頃から、大抵のことを許せるようになった。そして、最期に帰る場所のことを思い浮かべては、安らかに笑えるようになっていったのだ。

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