今年もよろしくお願いいたします。

2015.1.1日々のこと

昨日の大晦日は、撮影に行ってから友達のお店で年越し、日の出前に家に帰ってきました。深夜も電車が動いていたことに驚く一方、そんな時間帯に一人で移動することの出来る日本の治安に、複雑な気持ちを抱きました。 
 
この治安は、誇っていいものだろうが、移動を支えている電力は必要なのだろうか? 現に移動している最中に疑問を持つのもおかしな話だが、まだ学生だった頃、僕らは始発を待っていた。始発を待つのであれば、それに対応する力を持っていた。
 
頻繁に言われていることですが、便利になれば、その分、人間の力は弱くなっていくのかもしれない。所謂、対応力が減っていくのだろう。
 
昔、大御所のグラフィックデザイナーの文章に、「カンプライター(macがない頃、ラフを、滅茶苦茶上手いカンプの絵に落とし込んでくれる人がいました)に曖昧な注文し、上がってきたものに「違う」という評価をすると、そのカンプライターは、自身の描いたカンプを目の前でやぶき、すぐにやり直しに取り掛かった」という話があったと記憶している(それを経験してからその大御所は、自身の曖昧な注文を戒めた、という続きがあった)。
 
便利になった今、曖昧なまま進めさせようとし、結果的に多くの人の時間・労力・金銭・感情のコストを支払わせることが増えている。それは、子どもの頃の自分と今の自分を比べても同じことがいえ、便利さの裏返しを、今年はひとつひとつクリアーにしていこうと思った。
 
今年もよろしくお願いいたします。

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