故郷を愛せるか。

2014.9.20日々のこと

生まれ故郷以外の国や文化、宗教の方が肌に合う——そういうことがあるのは一向に構わないが、肌に合ったもの以外を非難するのはいかがなものだろうか。どうせなら、生まれ故郷に馴染める方が、人間として生まれてはいいものかもしれないが、それさえも本当はどうでもいいことであり、自分と合うものを見つけるか、自分が適応するかのどちらかだ。
 
それにしても、アメリカ、ヨーロッパ、タイ、インドなど、僕ら日本人はどうして日本を愛せないのだろうかと常々疑問に思う。もちろん、僕も日本の年功序列や海外贔屓、変化を恐れる風潮は馴染めない。しかしだ、それを差し引いても、僕は日本を愛している。愛国心やそのために戦争をしようとは思わないが、日本の季節や「をかし」を理解する遺伝子が好きだ。 
 
そして、欧米だろうと、他のアジア圏だろうと、結局は同じ終着点に向かう思想を持っている。それにも気がつけば、他の国を特別に愛でて日本を批判するのではなく、他の国も日本も愛でることができるのではないだろうか。

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