星と人間

2014.6.28日々のこと

旅のはじまりというのは、どこからはじまるのだろうか。昔、喧噪から離れて自然の中へ野宿をしに行っていた頃のことを思い出したり、都会の真ん中のベンチで昼寝をしたりするときに訪れる心の状態は似ている。
 
ただ、一点異なるのは、「危険度」だ。自然の中にいたら、相手は自然であり、何がおこるか分からない不安は常に頭の片隅にあり、アンテナを張っている状態だ。それが、都会になると、暴漢の気配を察知するかどうかになってくる。相手は人間という自然になり、より身近になる。
 
そして、実際に目にする星々は、山の中の星の海とはかけ離れた一番星という島を探すことになる。人間も星も全てが平等に輝いている。遠くから見たら、輝きは違うのかもしれないが、輝いているということにおいては、皆、平等の力を持っているのだ。

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