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2008.4.30日々のこと

佐々木健一氏の『美学辞典』を読み終える。読み始めは「序」にもあったように、必要度の高いものから読んでいたが、読み進めて行くとなるほど後の項目は先の項目を引き継いでいたり、より深い理解を得ることが出来るように並べられていた。そして「あとがき」を読み終えて、この「辞典」の素晴らしさが、辞典としての機能的な部分だけではなく、佐々木氏の人柄や書くに至る真摯さからにも表されていたということを感じたのだった。それは、このような書物を読んだときに得る知識獲得ないしは充足による満足感というよりはむしろ、素晴らしい作品と出会えたときに感じる無限の創造性のようなものだった。

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