作るための話

2013.11.20日々のこと

久し振りに写真の話をしよう。誰も彼もが高画質な写真が撮れる時代、判断力と絵にする力が、今まで以上に必要になっていることは明らかだ。しかし、どんな人でもストックフォトで販売できるように、偶然の一枚でも、お金を稼ぐことができるようになっている時代であるのも確かだ。
 
前者のように判断力と絵にする力が必要になるのは、職業として永続的に続ける場合であろう。写真家として、技術を積み、想像力を育み、的確に絵に出来るかどうか——制作中の発見を瞬時に作品に取り組むのか、次回以降の作品にまで待つのか——僕達が必要とする能力はたくさんある。
 
しかし、技術、想像力、判断力すべてに共通するのは、「本当につくりたいものをつくる」という覚悟が、根っこに存在しているということだ。
 
その覚悟がなければ、薄っぺらなメッキが自己に上塗りされるだけだ。

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