さすが、世の中で最も読まれている書物

2011.3.10日々のこと

 「聖書」を読んだことはないが、人の話を聞いたり、引用などから得た知識からでは、良く出来ていると思った。

 無に興味が湧き、それを知ることが人生の第一となると、自ずから死以外にはありえないことに気付く。しかし、聖書曰く、自殺は罪であり、地獄行きだそうだ。ここでは、行き先がどこかは問題ではなく、「行く」ということが出来るということは「存在している」つまりは、「無」ではないということなのだ。「自殺をすれば「無」ではないよ」と書いているらしいのだが、「地獄行きだ」と言われるよりも痛烈に自殺を踏みとどまらせる効果がある。そして、無を求めて死んだ結果が、「有」であればその者にとっては地獄に来たようなものだろう。そういう意味で地獄行きと書いているわけではないのだろうが、かなりウィットのある書き手だ。

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