バラバラだったポイントや仮想通貨などを、アプリでひとつにまとめて、Visaカードとして利用できるPollet(ポレット)。
サンポノでは、リブランディングのためのデザインリニューアルとインハウス(社内)デザイナーの育成をいたしました。
プロダクトとしてのPolletはサンポノが関わる数ヶ月前にリリースされており、当初のデザインは「楽しさ」を前面に押し出したものでありながら、基礎力の足りないデザインでした。そのため、「コンセプトとアウトプットがチグハグになっている」「ネガティブなイメージへの対応がされていない」「利用イメージが想起しにくい」「似たようなLP(ランディングページ)が乱立している」状況でした。
これらの対応策として、「デザインにおける強度」を社内メンバーへ伝えていきながら、プロジェクトを進行させることにしました。強度の弱いデザインは、外部要因に翻弄されることが多くなり、不必要なコストが増加したり、プロダクトの寿命が短くなります。強度のないデザインなら、デザイン価値がないため、機能や金額でしかユーザーに響かず、必要に迫られていないユーザーには届きにくくなります。このデザイン強度は、プロダクト、グラフィック、コミュニケーション問わず、すべてのデザインに関わる話です。つまり、ユーザーからの信用を左右する「デザイン強度」を社内メンバーが吸収して成長すれば、事業会社として強力な礎となり、成長スピードを高めることにもつながります。
こういった背景で、最初のリリースから間もない中、少しずつデザインを更新しながらリニューアルに向けて進め、大幅な機能追加のタイミングで大々的にデザインを刷新。プロジェクトを進める中で、デザインの考え方や選び方、業務工程や姿勢にいたるまで、デザインのノウハウを社内メンバーへ伝えていきました。
リニューアルで主に注力した点は、「特長を端的にまとめること」「お金にまつわるネガティブイメージを持たれない品の良さ」「器の大きさを広げ、拡張性を持たせること」の三点です。ポイントや仮想通貨、電子マネーなど複数の資産をまとめることができるPolletの特長を、ひとつのシンボルにして表しています。これとともに、ポイントなどを貯めることへのネガティブなイメージを持たせないために、暖かみを持たせながら品格のあるデザイントーンに変更。さらに、これから事業が展開する拡張性にも対応できるよう、ロゴを含めたデザイン全般にシンプルさを求め、器としての機能性を高めています。
"Pollet"
2017-20
Role: Art director / Designer / Photographer
*Non Sunpono Designer: Genki Teramura(*Pollet, Inc. Staff)
Client: Pollet, Inc.
https://www.pollet.me