満足出来ていないことへの

2013.3.28日々のこと

シンプルになればなるほど誤摩化しが利かなくなり、それ故、楽しさを抱きやすく、詰めの作業が一番時間をとられる。単に綺麗なだけだと、どこか壁を突破できていない感じがするが、少し気を利かせてみるとブレイクスルーが生じる。それは料理でいうところの、少量の砂糖を加えるのと似ていると気が付いた。
 
煮物はもちろんのことカレーや炒め物、漬け物において「微かに物足りない気がする」程度のとき、砂糖を気持ちだけ入れてみると、その他の味覚成分が際立ったりする。「微かに物足りない」「気がしている」程度のことなので、そのままでも充分通用するのだが、どこかで満足出来ていない自分がいる。そんな自分に正直になって一歩冒険してみると、一気に求めていた性質以上になったりする。
 
それは制作でも同じだな、と頻繁に思うのだが、楽しいことに正直になるのと同様に、満足出来ないことにも正直になるのも大切だ。

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