ひと

2013.1.24日々のこと

打ち合わせ、食事会、飲み会……いったい一年でどれほどの人達と会い、どれほどの業種と関わっているんだろうかと考えるときがある。公共性だったり商業性が高いオープンスペース、マス制作というよりかは、ハレをケにしたり、ケの中にハレの要素を入れていくような、パーソナル性の高いクローズド環境と専ら関わっているので守秘は高く、宣伝なんかもする必要がないのだが、それでも人と出会い、様々なことが進んでいく。
 
雰囲気だけで進めようとすることも出来ないので、よくあるような些細な綻びを流したり、見て見ぬふりということも出来ない。緻密に構築していった結果、揺るぐことのない雰囲気を帯びさせることが出来る。そういった現場で出会う人達の方が、僕の知らない世界や作法を教えてくれ、緊張感が心地良くなる。
 
たとえ知ったとしても、取捨選択し、芳醇さを出していくように育てるのは自分自身であり、それが特有の雰囲気となり、相手を落胆させるか報われたと思わせることができるのか、そういう楽しみはある。それは卑しさではなく、大人のゲームだ。経験をくれた方への恩に報いる、先に進むキャッチボール——仕事をする大人の楽しみだ。

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