雑草はない

2011.7.19日々のこと

 深澤直人さんの『デザインの輪郭』を読んでいるのだが、心の琴線に触れることが多く「ふふふ」っと笑みがこぼれる。たとえば、葉っぱの話。この本で初めて知ったのだが、本来、葉は重ならないで成長していっているらしい。しかし、葉が重なっているような木や植物というのは何かしらの異変があるらしく、それを知ってからは頻繁に葉を注視するようになった。歩きながらも葉っぱを見ているので、しょっちゅう車にはクラクションを鳴らされるし、電柱などにも気付かないので「都市は危険が多いな」と思うことが今までよりも増えたのだった。しかし、自然というのはフラクタルだがどれも異なるので、毎回、新鮮味が訪れる。雑草はないし、一括りに出来る害虫も本来はいないのだ。もちろん人間もだ。

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