下着への関心事

2011.2.13日々のこと

 『下着の社会心理学』(2010,菅原健介+cocoros研究会)を読んだ。

 最初に言ってしまうが、下着への関心事についていえば、僕はそれほど持っていない。著者がそうであるように、僕も3枚1000円ぐらいの下着で充分だし、「買う」というよりも「買い替える」という買い方だ。女性に対しても「上下が揃っていないのは嫌だな」と感じるぐらいであった。高級な(?)下着を貰うと、履き心地や意識はちょっと違うが、履いている間中にその変化を意識しているかといったら、そんなことはない。しかし、今まで付き合ってきた女性やセックスをする関係になった女性達を思い浮かべてみると、下着へのこだわりは何かしら持っていたように思われる。そういえば、下着をプレゼントしてくれた人の方が、下着へのこだわりは強いように感じるが、その点は、「安くて履き心地がよければ良い」という僕からは想像を絶するような領域なのだろう。

 しかし、最後に女性を対象とした調査でも、エイジング(加齢)に対して「外面派」、「内面派」と
分かれ、どうやら興味関心事などにおいても僕は内面派に属するようだ(調査ではこの2つの他に「両面派」、「無関心派」があった)。そして、数値的には女性と男性で差があるにせよ、下着への意識や期待効果などの中身は似たようなものであるようだ。つまり、下着を対象とすると女性の方が優位対象となりやすいが、相関関係の実体は男女差はあまりないのかもしれない。

 本としては、新書としてはとてもよく書かれていて、データの採り方やそれの表示方法などわかりやすく、脱線しつつ最後にはしっかりと最初に掲げた問題への解答に戻るという「さすが大学教授」と唸るものだった。そして、ワコールにcocoros研究会のホームページがあり、資料などが充実しているので、こちらの内容も観て欲しい。

コメントを書く