2009.8.24日々のこと

 個展「生命の形」の搬入をしてきました。

 昨日、シエラレオネ共和国という国のドキュメンタリー番組を観ていた。その国は「世界でもっとも貧しい国」と言われている国であり、取材自体も危険という理由から、けっこう制限されてしまったようだ。そして、番組を通して表れていた人々の生き方は「その日を如何に過ごすか」というものだった。貧困レベル、教育レベル、医療レベルなど様々な点において日本よりも過酷な状況だというのは明白だけれども、シエラレオネ共和国の人々の生き方が現代日本人の生き方とカブってみえていた。ひとつ違っていた点は、母国の状況を変えるために若者たちが「学校に行きたい」と言っていたことだった。彼らは、今を生き、未来を見ていた。そして、中学校を1年間通うための費用は(たしか)7,000円ぐらいと表示しており、仮に日本のように3年間だとしたら、21,000円で卒業できるという計算になる。未来を創ろうとする姿勢に国境なんてものはない。

 このような話をした理由は、『「生命の形」について』という作品への資料を読んで頂ければわかると思うし、DMや明るい部屋の情報を見て頂ければドキュメンタリー作品でも、政治性作品、知識的作品でもないことは容易に理解できるだろう。手放しで観ることが可能なのはいつもの通り大切なことで、観た作品を紐解いていくと、以上のようなことにも繋がっていくということである。

 未来を創ろうとする姿勢に国境なんてものはない。

※ 個展「生命の形」
  2009年8月25日(火)~30日(日)
  企画ギャラリー・明るい部屋
  
※ 8月29日(土)20:00〜
  トークイベント「美のために」

 御高覧よろしくお願い申し上げます。

 エグチマサル

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