普遍性

2009.7.14日々のこと

午前中に企画原案(今度の個展のじゃないよ)を書き、その後、1枚1枚のタイトル決め・・・なのだが、案の定、なかなか進まない。自分の語彙力の低さに呆れながらも、辞書、辞典、パソコン、資料集、参考書などから、雰囲気の先に生まれる確かな道を見つけていく。そんな中で先日、友人に貸してもらった『カラーインスピレーション』(講談社、1992)は読み物としても非常に面白い。ある事物などに係わる色名と色見本、印象、その事物にまつわる小ネタのような文章がセットになって載っているのだが、この文章が趣深くてついつい読み進めてしまう。また、色の選び方も藝術の題材にでてきそうなものばかりで、知っているのと知らないのとでは、深さが異なるだろう。たとえば、サタンには「サタンズ・スパーク」という色があったり、カントのような哲学者たちにも色があるというのは美術家にとっては興味深い。そして、この本を読む前からつけていたタイトルのニュアンスが外れていなかったことが若干、嬉しくもあり、何でもそうだが「鵜呑み」は恐いよねと戒める。

その流れで隠語についても調べていると、西欧と日本が繋がってきたりもし、当たり前のように差異性や個人性が謳われている現代であるが、その中身を突き詰めていくとやはり普遍的なものに繋がってくるのではないだろうか。

コメントを書く