『この世界の片隅に』を思い出す。

2018.7.20おすすめ, 心の健康, 日々のこと

昨年の夏も終わりの頃に『この世界の片隅に』という映画を観て以来、このタイトルを頻繁に思い出します。
しかも、夜、寝るときや、深夜に目が覚めたときに、このタイトルを思い出すのです。
何かイライラしていて寝つけないときも、このタイトルがなぜか思い出されて、腕をさするのです。
すると、スーっと眠りに入ることが多い気がしています。
 
正直に言うと、この映画を見た直後の感想はあまりいいものではありませんでした。
ぼくらが十代〜二十代の頃に流行った「童顔の主人公の頑張る姿とうっ屈さ」感じだな、と思った程度だったのです。
(アニメなのだから童顔は当たり前かもしれませんが)
 
けれども、その後、ぼくは初めて広島に行き、平和記念公園に訪れ、資料館をまじまじと見ました。
広島から帰って来ても、このタイトルが思い出されるのです。
そして、このタイトルが台詞として話されるシーンがあるのですが、そこで最近、気がつきました。
 
「この映画は、見つけてもらった彼女が、見つける番になる映画なんだ」
 
ま、詳しいことは映画を見ればわかるのですが、見つけられ、見つけることが繰り返されるのが、ヒトの一生なんだなと思ったのです。
良いことも、悪いことも、見つけ見つけられることで生じる現象です。
実はこの映画って、ひたすらこの繰り返しなのです。
 
もっと言えば、見つけられることで、ヒトやモノの一生は全うされると言われているようです。
ぼくは誰や何を見つけたかなぁ。
まだ、何も与えることができていないのかもしれません。

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