学ぶコツ。

2018.6.24ビジネスの健康, 日々のこと

ヒトに話しながら気づいたことがありました。
「学ぶのにもコツがいる」
いやね、もう色んなところで話されている感もあるでしょうが、日々、色々なヒトにデザインやクリエイティブの話をしていて、学ぶヒトによって、学ぶ吸収率ってかなり違うんです。
 
教え方のコツというのは、「教える内容の根幹は変えずに、教え方や話し方を相手によって変える」です。
この中身は長くなるので、別の機会にしますが、「教える関係」は「学ぶ関係」でもあるなと。
ヒトが何かを教えているとき、何かを教わっている(学んでいる)ヒトがいるのです。
 
コミュニケーションというのは、ひとりのヒトだけでは成立しません。
相手がいないとコミュニケーションは成立しません。
つまり、コミュニケーションが上手くいくのも、上手くいかないのも、双方に責任があるということです。
 
これは、教える関係(学ぶ関係)でも同じだなと。
上手く学べないのは、教えるヒトにのみ責任があるのではなく、学ぶヒトにも責任があります。
それは、教えるコツを発揮していても、学ぶヒトによって、差が生まれてしまうことでもいえます。
 
じゃあ、「上手く学ぶコツってなんなのよ」ってことですね。
はい、それをいまからいいます。
 
「質問はするが、意見はしない」です。
 
ただそれだけです。
質問をしなければ、教わったことを本当に学んで身につけているのか、教えているヒトはわからないし、何がわからないのか、知る手段が減ります。
それは、教えるコツを発揮しずらくなるということです。
学ぶヒトは質問をすることで、学習意欲も湧き、動機付けがさらにはたらくでしょう。
どちらにせよ、質問は、教える関係において必須のものです。
 
けれども、「意見をする」は違います。
学んだ後に、自分の考えを持つことは、重要です。
さらに見聞をつけるために、多様な考えに触れることも大切です。
 
しかし、「学んでいる現場」において、いま学んでいることを吸収するためには、他がどうあろうとも関係はないのです。
むしろ、教えてくれるヒトに対して、違う教えを意見するのだから、教えてくれるヒトの教えではなく、いまこの場にいないヒトの考えを尊重していることになります。
これでは、いま教わっていることを学んで、自分のものにすることはできません。
少なくとも、教わることへの動機付けは低いでしょう。
動機付けが低いということは、やはり、学んだことの吸収率は下がるということです。
もしも、いまこの場にいないヒトの考えが、頭に浮かんだのなら、そのことを質問をすればいいのです。
そうすれば、教えてくれるヒトは、自分の考えと違うヒトの考えを関連づけたり、比較したりして教えてくれるはずです。
(これが教えるコツです)
 
もしも、専門的な技術や知識を、専門家から話を聞くときがきたら、思い出してみてください。
「質問はするが、意見はしない」
少なくとも、その現場では。
学ぶのにも、コツがいるってことです。

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