一本の線。

2018.6.18日々のこと

いまでも線を一本引くのが怖いときがあります。
余分な線になっていないか、と。
自己保身のための線になっているのでは、と。
線には「境界」「示唆」「装飾」の意味があり、一本の線でもこの意味は変わらないです。
そして、線を使わずとも、余白、文字の強弱だけでも、これらは伝えられることが、ほとんどです。
つまり、いかにして、線を足さずにこれらを伝えられるか。
この能力が、デザイナーの能力を、そのまま表しているようなものです。
無駄に線を足しているときというのは、概して、依頼者への自己保身でしかないのです。
線を足さない。
そういう仕事ぶりが、ぼくは好きです。

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