思想、文化、さいごにブランド。

2018.2.4おすすめ, ビジネスの健康, 日々のこと

ブランドを一言でいうと「何となく抱くポジティブな印象」だ。
語源は家畜への焼印であり、差別化の意味しかなかったが、シンボルマークやロゴタイプによってポジティブな意味が付随するようになった。
「何となく抱くポジティブな印象」を格好良く言えば「文化を感じるようになること」ともいえる。
企業から文化を感じるようになるには事業に至るまでのストーリーが鍵になり、そのためには思想が必要になってくる。
 
IBMの「Think」に対して、Appleの「Think different.」を掲げたポスターのビジュアルには偉人が必要だった。
便利なコンピュータ像を載せないことによって「思想を感じ」、「文化に惚れる」ことでApple製品を買う理由を人々に与えた。
その後のiMacでは「Yum.」だ。
ここでも便利さで人々を釣っていないし、業界としての妥当性よりも、挑戦的かつ品格を合わせたクリエイティブだった。
 
経験上、こういうクリエイティブは担当者をくどくど説得して生まれるものではなく、文化的な教養でしか作れないものだ。
文化を感じさせるためには、一生、最初の思想を伝え続けなければならない。
思想が変われば事業が変わる。
思想に教養を合わせて文化にしていく。
ひたすらその繰り返しだ。
ブランディング案件で企業人に足りていないのは「一生」という部分だ。
 
おじいちゃんの町工場が作り出す見開きノートがヒットしたり、インスタグラムにおけるインスタ映えがストーリージェニックに移行しているのも、商品や投稿にその人でしか創り出せない文化があるからだろう。
この傾向を顧みると、文化を望む傾向が生活者レベルにまで浸透してきている。
便利さやお得感で生活者を釣ってきた反動なのかもしれないが、企業自身も文化を醸成する方法を模索しているか、踏み切れないかのように見える。
 
 

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