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2008.9.25日々のこと

展示の準備を進める。こういう時にこそ試してみたいことをやれるので、そこは惜しみなく試させて頂く。けれど陳腐なものに価値を下げてしまっては意味がないので、そこは見極めつつ、ということになる。

柳宗玄 氏の『虚空散華ー生命のかたち—』を読む。副題で気付いた方もいらっしゃるかもしれないが、「生命の形」が終わりに近づいた頃に古本屋で発見し、偶然にも作品と同じことばを持つ著書に、惹かれたのだ。直接的には「生命の形」と関わる内容ではないように思えたが、読み終える頃には、このタイトルで正しかったと考察できるものだった。垂直的にしろ水平的にしろ、一方向の成長ではなく、+αの吸収があった本であり、それはまた今年になってから度々あった成長の仕方だ。しかし、自分が4歳のときに発行された内容が、今の自分の考え方と近く、またそれは現代では当たり前とされていないことにいささか悲観的になる。誰かが言ったが、「現代は真理を追究すると生き辛い世の中である」ということを思い出す。だからといって真理を求めないようになることは間違っていると考えられるが、折り返し地点を過ぎようとしているからそのような態度でいられるのかもしれない。

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