10年。

2016.1.11日々のこと

ちょうど10年前、大学の卒業式を控えながら、僕は猛烈な勢いで作品を作っており、その年の夏に初個展をした。その前の年は、制作を止めて、自分にとって「モノ作り」は必要な行為かどうかを確かめていた。そして、必要と知った後、破竹の勢いで4作品同時に作り始めたのだった。
 
「タナトスの逆転」、「E-VIRUS」、「いつかの空の下、僕は何を見ていたのだろう」、「Uneasy Drive」
 
ひたすら作っていた。引っ越し先も探していたし、これから始まる日々にワクワクしていた。それから10年。時代はデジタル全盛になり、ポートフォリオもWebになり、スマートフォンで撮影もするようになった。しかし、根っこは変わらない。自分がワクワクして、興奮できるかどうかで物事を選んでいるのだ。いかに効率化が進もうとも、昔から効率的な方が好きだし、たとえ非効率でもそちらの方が興奮できたら、そちらを選んでいた。
 
話し方や見た目などの外的要素は変わったとしても、内的要素である性質は変えようがないのだ。そんなことを、HPに載せる作品を選びながら考えていた。

コメントを書く