たぁくさんのひとつ。

2015.7.20日々のこと

久しぶりに夏の海に行った。行ったのだが、ほとんどを海の家で寝て過ごし、音楽と人の声で溢れていたが、時折聞こえてくる波の音が、目の前に海があることを意識させた。
 
数年前に、友人と海に散歩に出かけることをしてからは、海に出かけることが増えている。そのまた昔の学生時代は、はしゃぐために行っていたようなものだが、散歩で行くようになってからは、波の音を聞き、水平線を眺めるためだけに行くようになっていった。
 
眺めているときや、波の音で昼寝をしているときに思うことはいつも同じだ。この先にたくさんの命があって、この中にもたくさんの命があって、この上にもたくさんの命があって、命が、たぁくさん集まっているのがこの星、この宇宙ということ。たぁくさん集まって出来ている宇宙の中の塵のような出来事が僕らの出来事。
 
海の景色が僕の中に出来上がった今となっては、海に行かずともこの景色を見ることができる。たぁくさんの命の中のひとつ。

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