夢の話

2014.6.21日々のこと

夢の中で、涙が止まらなかった。薄陽の入る部屋の中で、押入の整理をしていると、古ぼけた黒い箱があった。鉄で出来ている箱なのか、木なのか、紙なのかは覚えていないが、開けてみると、隅の方に粒状化した鉄錆が積もっており、ところどころから、小物が見えた。
 
小物はとても懐かしい気分にさせ、ひとつひとつ見ていると、箱の中に絵はがきがあるのに気が付いた。
 
親父から僕に宛てての手紙だった。
 
そこに書かれている内容は覚えていないが、「航海」というワードがあったような気がしている。手紙を読み始めると、僕は大粒の涙が止まらなくなり、頭の中には海の上で航海しているイメージが出た後、家族全員が次々と思い出された。
 
今思い返してみると、「自由であれ」ということと「後悔をまだ残している」ということだが、フラットな気分でいられるのは、吹っ切れていることでもあるのだな。 

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