2014.3.22日々のこと

ダニー・ボイル監督の「トランス」を観た。
 
あらすじを読んだ時の予想通り、「オシャレな映画を作ったな」というのが正直な感想だ。そして、愚問だが、「なぜ、今更?」というのも感じた。「逆境を乗り越える」という、ボイル監督作に必ず現れるもの。今回は、逆境自身を利用してしまうとは。
 
記憶と同じように、人間の作用を、僕らは日常で使っている。趣味趣向だとか、何故かわからないが惹き寄せられるもの、そういった作用を利用することで、僕らの仕事は成り立っている。
 
しかしだ、この作用を信じないで仕事を行おうとすると、論理的な説明だけでお金を生み出そうとする。すると、思想が欠如した、残らないし、人の記憶にも残らないようなものが生まれることになる。
 
人間の作用を信じる——今の社会では難しいことかもしれないが、実はお金を生み出す方法だ。

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