生き方上手、死に方上手、別れ上手

2014.1.21日々のこと

「なぜ生まれてきたのか」と悩み、「良い死に方をしたい」と願う——自分も含め人間の行き着く先ないし根っこは、生き死にに結びつくのではないだろうか。
 
愛しい人や食事を分かち合った仲間と死に別れ、それでも人は誰かといることを選ぶ。時間は悲しみを累積させ、悲しみを忘れるかのように、仕事に熱中する。しかし、ふとした時に悲しみ混じりの感動と出会い、積もった悲しみの経験はこの感動のためにあったのかとさえ思われるほどだ。過去の人は「おかし」という単語をつくった。感動の中には、別れる悲しみがあることを知っているのだ。

生き方上手とは、死に方上手のことで、死に方上手は別れ上手ということなのだ。

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