Archive for 2015.4

「ゴーン・ガール」

2015.4.11

「ゴーン・ガール」を漸く観た。とても恐ろしい映画である一方、こういう女性に惹かれてしまうのも男の性でしょう。そして、妻の話す状況からどうやって最後の凶器を手に入れるのかを疑問に持った主人公に対し、妻が戻ってきたことに安堵しろよ、と話す警官(世論)という図式など、社会のあり方も提示している。
 
台詞の中でも随所に見えるが、「振る舞いによる世間一般の見方」を巧みに利用している。それは普段僕らの生活でも随所に出てくる場面であり、意図的にしろ、そうでなかったにしろ、人はそうして言動を選んでいる。
 
そして、意図的に使い分けることの出来る人間が、自分の望むものをある一定の社会の中で手に入れられることを表している。あくまでも、ある一定の社会の中でだが。それも示してしまうのが、デヴィット・フィンチャーの良い所だろう。彼女は、別の社会に入れば、無知で、力の無い、獲物になりえるのだ。
 
やはり、面白い映画だ。

想う。

2015.4.4

ひとりの人を想い続ける。もう一生会えないからということも手伝ったとしても、この世に中に、そんな人がいても良いだろう。