Archive for 2013.4

雑記

2013.4.25

自然物はいつも偉大な師匠。木が木であるように、獅子が獅子であるように。崩れてもいいから、性質を掴み取って描けるように。
 

 
散歩がてら木に触れてみると、木肌の質感を思い出す。割れ目から中に触れることができると、外皮との質感の違いを思い出す。人工的なアウトプットばかりしていると忘れてしまう感覚。でも、アウトプットの先にいるのは人間という自然物。これだけは抜け落ちちゃいけないと、頭の片隅においている。
 

 
頭の片隅においているもの:自然、礼節、粋、感じたこと
同上(藝術制作時):同上 + 最高速度と最高密度
同上(広告制作時):同上 + 藤井保さんの写真とブランド名だけ記載された無印良品のポスター
 

 
『最強のふたり』(監督:エリック・トレダノ、オリヴィエ・ナカシュ)を観た。僕はよく「人は誰でも幸せにならなくちゃいけない」と言っているんだけど、そういうことが自然に描かれている、素敵な映画だった。
 
笑顔だったり、心が踊ったり、そんな当り前に素晴らしいことを我慢するのが、真面目っぽさの価値になりがちだけれども、僕はそんな社会なら不真面目の烙印を押されてもいいと思っている。
 
笑顔が仕事になるから、楽しいんだと思うんです。
 

 
日本人の科学信奉で腑に落ちないのが、病気などの悪い点はいたずらに信じるくせに、フロー効果や昼食後の10〜20分睡眠などのパフォーマンスアップは採択しないことだ。海外の人達から勤勉と評されるけれど、実は真面目そうに取り繕っているだけのような気がしてならない。笑顔やリラックスは重要なんだぜ!

雑記

2013.4.24

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』をDVDで観ていた。代替語についていけたというのもあるだろうが、偏屈に観なければ、わかるものだと思った(もしや、加筆されてるの?)。でも、前作の「こい!」って手を伸ばす人間味が好きだったなぁ……。「ナディア」や「トップをねらえ!」が入っているよね?
 

 
CMでも映画でも映像作品での欧米と日本の違い——見ている総数が違うので公平な判断とは言い難いが、初見の人や背景を知らない人でも、腑に落ちて見ることができる作り方をしているのが、欧米作品には多いような気がしている。逆に日本の傾向は、背景や細部を知っている人の方が、作品を楽しめる作り方をしているような。
 
僕は、前者の方だ。そして、後者の性質もある(卑怯な言い方になっちゃった)。強い点を線にすることが出来たら、太い幹になり、やがては巨木になり、神木となる。そのためにも、まずは「強い点」をつくることに意識を集中している。弱い点での強弱を考えるのは、その後で良い。

雑記

2013.4.23

作品は心の栄養になる、感動できる。感動の数だけ憎しみや恨みは消えていく。そういう意味では、藝術も広告も同じだ。人の役に立つもの。
 

 
狩野永徳さんの「唐獅子図屏風」の素描。形を上手くなぞろうとしていると上手くいかない。むしろ、「性質を強調できれば、より一層崩しても良い」と腹を括って線を描いていけば上手くいく。怒られそうだけど、まぁね〜。
 

 
整えたり崩すこと、性質を強調してもいいこと、勝負勘——前2つは時間をかけても成長できるが、勝負勘だけは経験がものをいう。まだまだ足りない。まだまだまだ……。

雑記

2013.4.22

「みかけハこハゐが とんだいゝ人だ(通称:合体人間)」、俵屋宗達さん「風神雷神図」を素描。
 

 
雑談好きの方が、理解力が高い人が多い気がしている。考えてみたら、雑談は相手の考えを拒絶したら出来ないことだから、相手の立ち場になって考えることが経験されるのだろうね。
 

 
笑顔に溢れている人——本当の苦労を経験すると、もう笑うしかない。ピエロになれる人は、人一倍の悲しみを経験した人だと思う。

雑記

2013.4.21

今度は歌川国芳さんの「一ツ家」を素描模写。表情や動きを若干強調したので、模写とは言い難いけど。右腕の線の太さを間違えた。
 
性質に合ったデフォルメをすることが、今の課題。日本画の素描は最高の教材だね。
 

 
もっともっと技術を高めたいぜ、美術もデザインも。もっともっと仕事をせねば。
 

 
語弊があるが、業務をこなせばスキルは自ずとついてくる。だが、礼節がつくかどうかは、関わった人達に影響する部分が大きいと思う。粋、礼節、品格——全部つながっている。
 
スキルが高くて無礼な人よりも、スキルが低くても礼節がある人と行動したいとよく思っている。スキルは教えたら済むことだから。
 
この年齢になって、僕の振る舞い方を誉めていただけることが増えてきている。そんな時、関わってきてくれた人達のことも誉めてもらっているような心地がして、とても嬉しいし、誇らしい気持ちになる。
 
やっぱりね、友達や仲間、家族のことを誉めてもらえるのは嬉しいよね。