受賞:Red Dot Award 2019: Brands & Communication Design部門(2019 / 独)
世界農業遺産に日本で初めて認定された能登半島。
この能登半島にある輪島市で2018年に開業した「里山まるごとホテル」のブランディングを行なっています。
築170年の歴史ある茅葺き屋根の建物を中心とし、地域全体をひとつのホテルに見立てることで、観光客にとって、能登半島の豊かな自然をまるごと体験できる場所となっています。さらに、輪島市に暮らしている人たちとも協力体制を築くことで、次世代につなぐコミュニティ形成の場としても機能しています。
クライアントである山本亮氏から構想を聞いたときに、観光客や協力機関への訴求と同時に、地域住民への配慮が必要と提案。デザインワークでは分かりやすさと展開のしやすさを基準としました。
開業前にティザーサイトとオフィシャルSNSを作って周知活動をするとともに、開業までの過程をオープンにすることで期待感を持たせながら、周辺住民や協力者の不安を払拭。情報提供と取材申し込みのための場をつくりました。
全国各地で地域ブランディングが盛んに行われている中、旧来のデザイン手法によってひとつの事業体が目立ち、地域と摩擦が起きる現象も全国でみられています。つまり、ひとつの事業体だけが潤うのではなく、事業体を取り巻く環境も同時に活性化しなければ、真の意味で地域ブランディングを進めているとは言い難いのです。
里山まるごとホテルでは、飲食店である茅葺庵を基点として、地元ならではの体験スポットの案内や、使用素材を地元のものを中心に揃え、昔ながらの暮らしの知恵をまるごと味わえる仕組みとなっています。
サンポノでは里山まるごとホテルというコミュニティが、今後の日本の暮らしのモデルケースのひとつとなるように、
デザインワークのみならず、コンサルティングから関わっています。
"SATOYAMA MARUGOTO HOTEL"
2017-
Role: Creative director / Art director / Web director / Designer / Copywriter / Photographer / Illustrator / Engineer
Client: Hyakusyonokurashi Co.,Ltd.
https://www.satoyamamarugoto.com